歯周病治療
多彩な選択肢から、最適な歯周病治療をご提供します
歯周病は、歯を支える骨や歯ぐきなどの歯周組織が細菌に破壊される病気です。初期ではほとんど自覚症状がなく、骨がやせて、歯がグラグラしはじめたころに気付いて受診したときにはすでに手遅れで、最悪の場合歯を失うこともあります。
歯周病治療について
歯周病はプラークや歯石によって発生し、むし歯や乱れた噛み合わせ、歯ぎしり、食いしばりなどが歯周病を悪化させる原因として挙げられるため、治療を行う際は総合的な対応が必要です。国立緑歯科クリニックは、専門的な歯周病治療で患者さんの歯周病のお悩みに対応します。
歯周病治療の手順
食事、喫煙、ブラッシングなど生活習慣のご相談や、歯ぐきの現状を調べる検査を行った後、具体的な治療法についてご説明します。
目に見える範囲のプラークや歯石をきれいに取り除きます。
必要に応じて麻酔を使用し、歯と歯ぐきの間のプラークや歯石を丁寧に除去します。1回の処置で2~6本ずつ慎重に行い、仕上げに歯面を磨き汚れを付きにくくします。
麻酔を用いて歯ぐきを切開し、歯にこびり付いた歯石などの汚れを徹底的に除去します(歯周外科治療)。また、必要に応じてほかの部分から健康な歯ぐきを移植し、歯周組織の再生を行います。
すべての処置が終了したら、治療後のよい状態を維持できるよう定期的なメインテナンスで管理します。
歯肉炎と歯周病の進行
歯肉炎は、歯肉からの出血で自覚することが多い病気です。歯ぐきにのみ炎症が起き始め、歯周ポケットにプラーク(歯垢)が溜まっています。セルフケアとPMTCで完治できます。
歯ぐきに炎症があるためブラッシング時に出血がみられますが、痛みを感じないケースがほとんどです。炎症が起きている個所を調べる検査を行い、歯石を除去します。また、正しいブラッシング方法を確認します。治療期間は2~4週間程度です。
口臭が強くなる、歯ぐきから出血しやすくなるといった症状のほか、歯のグラつきがみられることもあります。炎症が起きている個所を調べる検査を行い、歯石を除去します。症状がひどい部分は、歯周ポケットの深くまで徹底的にクリーニングします。また、正しいブラッシング方法の確認も行います。治療期間は1~3ヶ月程度です。
歯ぐきが腫れ、触れると痛むため、強く噛むのがつらくなります。歯がグラつき、最悪の場合は歯が抜け落ちます。検査の結果によっては抜歯し、入れ歯やインプラントなどの補綴治療を行います。また、ほかの歯に影響が及ばないような治療を行います。治療期間は、1~3ヶ月程度です。
当院で行うおもな歯周外科
症状が進行し、歯周ポケットが深くなってしまった場合に行う治療法です。麻酔をかけた上で歯ぐきを切開し、歯を支える骨から剥離して歯根を露出させ、プラークや歯石をきれいに除去します。
歯周ポケットがまだ浅い、初期の歯周病の際に行う治療法です。歯ぐきを麻酔し、歯周ポケット内部のプラークや歯石をきれいに除去します。
歯周病の悪化に伴い後退してしまった歯ぐきや歯を支える骨を再生させる処置です。麻酔をかけた上で歯ぐきを切開し、プラークや歯石を除去した後、特殊な保護膜で歯根膜や歯を支える骨を保護し、再生を促します。
スウェーデンのビオラ社で開発された再生材料です。歯周病に侵された歯周ポケット内部の汚れや細菌を取り除いたあと、エムドゲインゲルを注入することで歯周組織を再生させます。1回の治療で効果が現れるのが特徴です。