噛み合わせ外来
噛み合わせ治療
お口の中のトラブルというと、ほとんどの方がむし歯や歯周病をイメージされると思います。しかし噛み合わせがずれていると、食べ物がうまく咀しゃくできなかったり、話すときに息が漏れてしまったりします。噛み合わせは、健康的な生活を送るためにとても重要な要素なのです。
むし歯などと異なり、噛み合わせが少しくらい悪くても自覚症状はありません。そのため、「気がつくとかなりずれていた」ということもよくあります。
噛み合わせが悪くなる原因
噛み合わせのずれは、たとえば「むし歯治療の詰め物が少しだけ高かった」「頬の内側に口内炎ができた」といった些細なことでも起こります。噛み合わせは無意識のうちに変わってしまうのです。
また、うつぶせ寝、歯ぎしり、食いしばり、頬づえなど、お口に力をかけるような習慣から起こることもあります。さらには、常に足を組んでいるといった斜め座りの癖から噛み合わせがずれてしまうことも考えられます。
具体的な治療方法
当院では、まず咬合器や顎の位置を計るフェイスボウを使って患者さんの噛み合わせの状態をチェックします。そのデータに合わせて咀しゃく運動を行い、マウスピースを使って正しい位置で噛み合わせられるようにお口の筋肉を鍛えます。
詰め物や被せ物などが原因の場合は、削ったり調整をしたりしながら噛み合わせの高さを揃えます。痛みがある場合には、同時に痛みを取り除く治療も進めます。また、日常生活習慣や毎日の食事が不安定な噛み合わせの原因となっていることもあるので、生活習慣のアドバイスも行っています。
歯周病と噛み合わせの関連
歯周病治療で大切なのは「力」と「感染」のコントロール、そして生活習慣などを把握する「全身管理」です。中でも噛む力のコントロールは、おもに噛み合わせのずれを調整することで行われます。噛む力をコントロールできないと噛むたびに余計な力が歯にかかり、その結果、歯が壊れてきて歯周病の原因となります。
噛む力のコントロールを成功させるには、定期的に通っていただく必要があります。効果的な噛み合わせ治療で、お口の中の健康を守りましょう。