これは、どこにでもいる普通の女の子のお話です。。。
Sちゃん家は農家でした。春にはキャベツや新じゃが
夏には枝豆、トマト
秋には・・・と、畑があったのでよく自家製のお野菜を食べていました。
ある時おばあちゃんが取ってきてくれた新鮮なトウモロコシを茹でて食べたとき
甘くみずみずしい粒たちを夢中になって噛みしめました。
・・・ところが、トウモロコシをすっかり食べ終えたSちゃんは
歯と歯の間に違和感を覚えました。
そうです。トウモコロシの皮が見事に歯と歯の隙間を埋め尽くしていたのです。
Sちゃんは不快感に悩まされ母親にうったえました。
「トウモロコシがとれない!!」
母は言いました。
「歯を磨いてきなさい」
Sちゃんはすかさず洗面所へ向かい、自分の歯ブラシを手に取ってものすごく磨きました。
しかし、経験者の方はお分かりでしょう。
トウモロコシは 取れません。
よく噛み、歯と歯の間に隙間なく詰まったものは歯ブラシの毛先ではびくともしません。
「取れない!」
「歯ブラシを立ててよく磨きなさい」
Sちゃんはトウモロコシがきらいになりました。
それから十数年後・・・
Sちゃんは虫歯になり、歯医者さんにかかりました。
治療の後、歯石取りをし、歯磨きの仕方について聞かれました。
Sちゃんは磨いていますと答えました。
歯ブラシと何を使っているか聞かれました。
歯ブラシとコップを使っていますと答えました。
先生は苦笑し、静かに糸を取り出しました。
「フロスって聞いたことありますか?」
これが私とフロスとの出会いでした。
歯ブラシの毛先も入り込めない未知の(歯の)隙間にフロスは入り込み
隣接した溝から汚れをすくい出してくれたのです。
手の届かない背中をかいてもらえた気分でした。
と、大げさな前置きでしたが
私が掛け算よりも先に知りたかった存在でしたので
すこし、情熱的に語らせていただきました(*’ω’*)
お肉もトウモロコシ同様同じ理由からあまり好きではありませんでした(。-`ω-)
子供のころの好き嫌いって、味とかだけでなく、いろんな原因があったんだなあと
いまさらながら思い出されます。
何でもないことではありますが、今日も明日も治療で来られた患者様が
歯ブラシとまずはフロスからやってみようかな・・・(‘ω’)
そう思っていただけるのが、Sは嬉しく思います。
余談ですが、トトロのメイちゃんがとうもろこしを間違えて言っているセリフが好きで
実は文中もあえて(=゚ω゚)間違ってみました☆彡
お気づきになった方はよく見てくださってますね!ありがとうございます!
そうです!もう一度読んでいただくための策です!(*’ω’*)HAHAHAHA
おわり
kuwahara